2008年10月19日

乳がんの種類

乳がんには、大きく分けると非浸潤乳がんと浸潤乳がんに分類できます。なお非浸潤がんは、非浸潤性乳管がん・非浸潤性小葉がん、浸潤がんは、浸潤性乳管がん・浸潤性小葉がんなどに分かれます。
非浸潤乳がんは、がんが乳管や少葉の中に限られ、周囲の血管やリンパ管などに広がっていない早期のがんです。非浸潤がんは、乳がん全体の約10パーセントで、転移がなく手術によって100%近く治ると言われています。その為非浸潤乳がんは、治療によって治る可能性や生存率が高い乳がんです。
浸潤乳がんは、乳管の中で増加したがん細胞が周囲の組織などに広がって行くがんです。浸潤乳がんは、乳がん全体の約90%で、全身に微小転移している可能性が高いと言われています。日本では、浸潤性乳管がんが圧倒的に多いそうです。なお乳がんが転移する部位は、肺が最も多く、骨・皮膚・胸壁・肝臓・脳へと続きます。
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ピンクリボン運動

ピンクリボン運動は、乳がん啓発運動のシンボルマークで、乳がんの早期発見や治療の大切さを伝える運動です。なおピンクリボンは、乳がんで娘を失った母親が孫達と一緒に乳がんの早期発見や治療を願ってピンクリボンを手渡したというアメリカでの出来事に由来しています。なお日本では、NPO法人J.POSHが「日本乳がん ピンクリボン運動」を行っています。そしてピンクリボンフェスティバルは、2003年から始められました。
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乳がんのメカニズム

乳がんのメカニズムは、乳房が母乳を作るためのメカニズムに起因しています。乳腺細胞は、月経周期により分泌される女性ホルモンであるエストロゲンにより、授乳期以外でも分裂と増殖を繰り返していました。その為乳腺細胞で遺伝子のコピーミスによって乳がん細胞が生まれた場合、エストロゲンの働きによって乳がん細胞が増殖する可能性があるのです。その後乳管の中で増殖したがん細胞は、やがて乳管を破って周辺の組織に広がり、周囲にある繊維とともに増殖して硬いしこりになる場合があります。
なおエストロゲンは、がん細胞増殖の手助けをしています。乳がんの6〜7割は、エストロゲンが増殖因子として関係していると言われています。但しエストロゲンが全く関係していない乳がんもあります。
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乳がんの発生部位

乳がんのできやすい部位は次のようになるそうです。乳がんのしこりを自身でチェックする場合の参考にしましょう。胸の内側より、胸の外側の方が乳がんができやすいようです。
外上部・・・50%
内上部・・・20%
外下部・・・10%
内下部・・・5%
乳輪部・・・5%
複数の部分・・・10%
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マンモグラフィ検査

マンモグラフィ検査は、乳房専用のX線装置による検査です。マンモグラフィ検査では、ごく早期の乳がん(石灰化)も発見することができ、早期発見の手段として欠かせません。その為住民検診にも取り入れられています。但しマンモグラフィ検査では、乳房を板で挟み込むような形で検査を行う為、不快感や痛みを伴う場合もあります。
なおマンモグラフィ検査には、X線の被爆というデメリットがあります。また閉経前の一部の女性では、マンモグラフィ検査だけでは乳がんを発見ができない場合もあるそうです。
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超音波検査

超音波検査は、乳房にジェルを塗って行う検査です。超音波検査は、マンモグラフィ検査同様に手で触れても分からない小さなしこりを見つけることができ、乳腺が発達している女性に向いていると言われています。しかしマンモグラフィ検査のように小さな石灰化を発見することは難しいと言われています。
なお超音波検査は、マンモグラフィ検査のようにX線に被爆することも痛みもないメリットがあります。
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大豆食品で乳がん予防

大豆食品(大豆・納豆・豆腐・きな粉・みそなど)を多く摂る人は、ほとんど摂らない人と比較して、乳がんの発症が少ないという報告があります。大豆には、女性ホルモンのエストロゲンと似た構造を持つイソフラボンが含まれています。イソフラボンは、エストロゲンを邪魔することによって乳がんを予防する効果があるのではないかと考えられています。なお動物実験などでは予防効果が示されています。乳がん予防の為に大豆食品を食べるようにしましょう。なおイソフラボンの摂取量は、1日に40mg〜50mgが理想です。豆腐なら150g(半丁)・きな粉なら20g・納豆なら60g(1パック)です。
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昆布で乳がん予防

コンブの摂取により、乳がんの発生に関わるエストロゲン濃度が減少し、乳がんのリスクが低下したと発表された。なお昆布に含まれる食物繊維の一種である「U−フコイダン」には、ガン細胞が自滅するように誘導する働き「アポトーシス(自然死)」が確認されています。乳がん予防の為に昆布を食べるようにしましょう。
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乳房の構造

乳房は、乳腺と脂肪からできています。乳房には、乳腺が15〜20ほどあり、乳頭を中心にして放射線状に乳房内に広がっています。そして広がった乳腺は、さらに枝分かれし、その枝の先には小葉と言われるぶどうの房のようなものがいくつも付いています。小葉は、乳腺の細胞が集まったもので、その中の腺房から母乳は作られています。なお小葉で作られた母乳は、乳管を遡って乳頭からでます。
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乳がんと遺伝

乳がんには、家族性乳がんと言われる遺伝に深く関係している乳がんがあります。その為乳がんのリスク要因に「家系に乳がん患者がいる」が掲げられています。乳がんの原因にとなる遺伝子は、2つ見つかっており、BRCA1とBRCA2があります。この遺伝子を持つ場合には、若い頃から乳がんを発症しやすい、両乳房にがんができやすい、卵巣がんのリスクが高いそうです。なお乳がんの内、7〜10%の乳がんが遺伝子に関係していると言われています。
家系に乳がん患者が方は、予防を心掛け、検診も積極的に受けましょう。
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乳がんの自己触診

乳がんの自己触診は、毎月1回行いましょう。自己触診は、生理が終わった4〜5日後に行いましょう。閉経後の場合、毎月日にちを決めて行ないましょう。乳がんの自己触診は、次のように行います。
(1)鏡の前に立ち、乳房の状態を目で確認する。
・乳首から分泌物が出ないか、手で乳首を軽く絞ってみる。
・左右の乳房に大きさや形の違いがないか確認する。
・乳房の皮膚の表面に笑窪のようなへこみやシワがないか確認する。
なお両手を挙げたり、両手を頭の後ろで組んだり、両手を腰に当てたりなど腕の位置を変え、乳房の形と輪郭の変化を確認しましょう。
(2)乳房を触って確認する。乳房は、次のことに注意し、触りましょう。
・乳房を触る場合、反対側の手で触る。右の乳房は左手で、左の乳房は右手で触ります。
・4本の指の腹(親指以外)で、乳房が少しへこむ位の強さで触る。
・乳房は「の」の字を描くように乳房全体を触る。
・乳房以外も鎖骨や脇の部分まで広く触る。脇の下の乳腺・リンパ節も確認する。
なお3本の指(親指・小指以外)で触っても大丈夫。
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女性ホルモン

女性ホルモンには、エストロゲンとプロゲステロンの2種類があり、バランスをとりながら分泌されています。
エストロゲン(卵胞ホルモン)は、卵巣でつくられ、卵胞ホルモンとも言われます。エストロゲンには、子宮で受精卵を受け入れる準備をしたり、女性らしい体型を作ったり、肌の新陳代謝を促進する働きがあります。
プロゲステロン(黄体ホルモン)は、腎臓や卵巣でつくられ、黄体ホルモンとも言われます。プロゲステロンには、エストロゲンの働きをサポートし、月経周期の維持や出産準備の機能を整える働きがあります。
なお女性ホルモンの分泌は、20〜30代がピークで、その後は年齢とともに減少し、50歳を過ぎる頃からは急激に減少します。
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オリーブオイルで乳がん予防

地中海沿岸地域は、オリーブオイル摂取量が多く、乳がんが少ないことが分かっています。またある実験では、ある型の乳がん細胞培養液にオリーブオイルを加えるとがん細胞が死滅することが判明しています。日本人の食生活の欧米化していますが、オリーブオイル摂取量は増加していないようです。乳がん予防の為に普段利用している油をオリーブオイルに置き換えましょう。なおオリーブオイルは、精製してないバージンオイルがおすすめです。

魚(魚介類)で乳がん予防

日本の調査によると毎日魚(魚介類)を食べる人は、1週間に1〜2回しか魚(魚介類)を食べない人より4割乳がんの発症が減るという報告があるそうです。日本では食生活の欧米化に伴い、魚(魚介類)の摂取量が減るのに反比例するように乳がんは増加しているようです。なお魚(魚介類)の摂取は、脳卒中、特に脳梗塞の予防効果もあると言われています。乳がん予防の為に1日1品以上の魚(魚介類)を食べるようにしましょう。

デザイナーフーズ・プログラム デザイナーフーズ・プログラム

アメリカ国立ガン研究所は、「デザイナーフーズ・プログラム」という5年計画のプロジェクトを発足させました。野菜や果物などの植物中に存在する成分の科学的分析と評価、発がん抑制機構の解明、発ガン抑制が期待される食品の開発を目指したプロジェクトです。プロジェクトの中でガン予防の可能性のある食品がピラミッド型の表にリストアップされました。これがデザイナーフーズ・リストです。1群が一番がん予防に効果が期待される食品です。2群、3群がそれに続きます。
【1群】
ガーリック(ニンニク)・キャベツ・甘草(カンゾウ)・大豆・ショウガ・セリ科の植物(ニンジン・セロリ・パースニップなど)
【2群】
玉ねぎ・お茶・ウコン(ターメリック)・全粒小麦・亜麻(アマ)・玄米・柑橘類(オレンジ・レモン・グレープフルーツなど)・ナス科の植物(トマト・ナス・ピーマンなど)・アブラナ科の植物(ブロッコリー・カリフラワー・芽キャベツなど)
【3群】
マスクメロン・バジル・タラゴン(エストラゴン)・カラス麦・ハッカ(ミント)・オレガノ・キュウリ・タイム・アサツキ・ローズマリー・セージ・ジャガイモ・大麦・ベリー(ブルーベリー・ラズベリー・クランベリーなど)
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がん予防14か条

米国ガン研究協会と世界ガン研究の共同研究による報告書に記載された「がんにならないための国際的ガイドライン」
第1条
植物を主体とし、栄養が十分あり、多種類にわたる食物を食べる。
豊富な種類の栄養豊かな野菜・果物・豆類、そして最低限にしか加工されていない澱粉質の主食を選ぶ。
第2条
成人の場合、体重が5キロ以上増えたり、減ったりしないように保つこと。BMIは、18.5〜25.0の間で維持すること。
BMI(Body Mass Index)は、体重(キログラム)を身長(メートル)の二乗で割った肥満度をあらわす指標です。例えば身長が1.60メートル、体重が50キロの場合、BMIは19.5となります。
50÷(1.60×1.60)=19.5
第3条
体の活動の維持、生涯を通じて活動的な生活を送ること。
活発な運動を含み、身体活動レベル(PAL、PhysicalActivity Level)を1.75以上に保つこと。(PALは身体を動かすことに使われるカロリーと基礎代謝量との比率)仕事で体をあまり動かさない場合、毎日きびきびと1時間歩くか同等の運動をし、少なくとも1週間に1時間は精力的な運動をすること。
第4条
1年を通じ、種類豊かな野菜と果物を食べること。
総エネルギーの7%以上を果物と野菜から取るようにする。毎日5皿(サービング、もしくはポーションともいう)以上の野菜と果物を食べること。1皿は、文字通り1皿と見えるくらいの量であるが、その量は個人の体格により異なる。生のものは1カップ、加熱したものは0.5カップが1皿の目安となる。
第5条
バラエティ豊かなでんぷん質食品や植物性のたんぱく質を食べること。
最低限の加工(あまり精製されていないもの)が望ましい。総エネルギー量の45〜60%を取る。精製された砂糖からのエネルギーは全体の10%以下にすること。7皿以上の穀物・豆類・根菜・塊根(ジャガイモなど)・バナナなどを食べること。
第6条
アルコール飲酒は勧められない。
もし飲むならば、男性は1日に2杯以下、女性は1杯以下まで。男性は総エネルギーの5.0%、女性は総エネルギーの2.5%に当たる。
第7条
肉類(赤身のもの、牛肉や豚肉など)を食べる場合、1日に80グラム以下にする。
赤身の肉類のかわりに魚・鳥肉、または野生の動物の肉が好ましい。
第8条
脂肪と油は、総エネルギーの10%以下に抑えること。
特に動物性の脂肪を控えること。適正な植物油を控えめに使うこと。
第9条
塩分を控えること。
塩漬けの食べ物を制限する。塩での味付けも控えること。1日の摂取量は、6グラム以下が好ましい。塩のかわりにハーブやスパイスで味付けをする。
第10条
腐敗しやすい食べ物の保存には十分気をつけること。腐敗しているものは食べないこと。
長く大気中に保存し、マイコトキシンにより腐敗している可能性がある食べ物は食べないこと。
第11条
腐敗しやすい食べ物は、すぐ食べないのであれば冷蔵または冷凍で保存すること。
第12条
食品添加物や残留物ならびに化学物質による汚染に対する安全基準をもうけ、守られるようチェックする。
この基準が正しく守られていれば有害ではないが、不適切に用いられたり、もし規則通りに用いられなかった場合は、有害となるおそれもある。特に経済上の発展途上国において言える。
第13条
魚、もしくは肉類を食べる場合には、低めの温度で料理する。
こげたものは食べず、肉類や魚を食べる場合は、肉汁を燃やすことは避ける。直火で焼いたり、燻製または塩づけの肉類や魚は時々食べる程度に控える。
第14条
以上の項目に従った食生活をしていれば、栄養補助食品は必要ではなく、ガンのリスクを減少させるための役にはたたないと思われる。
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がん予防12か条

日本の国立がんセンターが監修したがん予防12か条です。
第1条
バランスのとれた栄養を摂る。 
発がん物質を含む食品、がんを抑制する物質を含む食品があるので、まんべんなくバランスの良い食卓にすることがよい。
第2条
毎日変化のある食生活をする。
同じ食品ばかり食べていると発がん物質の影響を受けやすい。
第3条
食べ過ぎを避け、脂肪を控える。
脂肪の摂り過ぎは、乳がん・大腸がん・子宮がんなどの原因になる。
第4条
お酒はほどほどにする
お酒の飲み過ぎは、肝臓がん・喉頭がん・食道がんなどの原因になる。
第5条
タバコは吸わない。
喫煙は、がん原因の30%を占め、肺がん・喉頭がんの原因になる。
第6条
食べ物から適量のビタミンと繊維質を摂る。
ビタミンA(ベータカロテン)・ビタミンC・ビタミンEは、発ガン抑制効果があります。食物繊維は、発がん物質を吸収し、体外へ排出します。
第7条
塩辛いものは少なめに摂る。熱いものは冷ましてから食べる。  
塩分の摂り過ぎは、胃がんの原因となります。熱い食べ物は、食道がんの原因となります。
第8条
焦げた部分は避ける。
魚や肉の焦げた部分は、細胞の突然変異を引き起します。
第9条
カビの生えた食べ物に注意する。
第10条
日光に当たり過ぎない。
紫外線は、皮膚がんの原因となります。
第11条
適度にスポーツをする。
スポーツはストレスや肥満を解消します。
第12条
身体を清潔にする。
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2008年10月18日

乳がんのリスク要因

乳がんのリスク要因は、次の通りです。多くは女性ホルモンであるエストロゲンを長期、そして過剰状態を反映している。
妊娠・出産歴がない。
高齢出産である。(30歳以上)
30歳以上で未婚である。
母乳を与えない。
初経年齢(月経が始まった年齢)が低い。(10歳以下)
閉経年齢が高い。(55歳以降)
月経周期が短い。
ホルモン療法(エストロゲン製剤、ピル等)を受けている。
肥満である。(標準体重の+20%以上)
良性の乳腺疾患になったことがある。
過去に乳がんになったことがある。
家系に乳がん患者がいる。
身長が高い。
高学歴である。
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